ジルコニア・レイヤリングとは

レイヤリングとは、通常のオールセラミックよりも、より審美性の高い被せ物を作製する際に使用される方法です。補綴物にポーセレンを盛り合わせることによって、周りの歯（天然歯や補綴物）と色合いを合わせることが可能です。ポーセレンを盛り合わせるので、手間がかかる為、費用は高くなります。ですが、前歯など、人から見られることが多い箇所なので、オールセラミックを使用する際に、もう一つの選択肢として、選ばれる方が多いです。

• レイヤリング（層）はステイニング（着色）と違い、変色はほとんどありません。
• レイヤリングは、「層」という意味で、何層にもわたって、ポーセレンを塗り重ねていく手法です。ステイニングは、「着色」という意味で、単色のセラミックに、表面のみ色を付けていく手法です。

特徴

ジルコニアという材質は、腐食に強く、人の身体への生体親和性が高い為、医療分野で広く使われ、歯科治療においても審美性がとても高い素材として治療に使われています。
また、ジルコニア・レイヤリングは、フレームの上にポーセレンを盛って補綴物を作成します。審美的には、e-maxクラウン以上に綺麗なので、より審美性が求められる前歯部の被せ物などに使われるケースが多いです。

メリットとデメリット

メリット

• 精度の高いシリコンや、より接着力の高いセメントを使用するので、二次カリエスのリスクを下げることが可能
• 変色の可能性が低い
• 金属アレルギーが起こらない

デメリット

• 金属と比較すると割れる可能性がある
• 費用が高め
• レイヤリングした箇所は強度が弱いので、奥歯で使用することは不向き

このような患者様にお勧め

• 人と話をしているときに、銀歯だと思われたくない
• 口を大きく開いた時に、奥歯にある銀歯が目立つ
• 金属アレルギーの方
• よりその人自身の自然な歯を希望される方

納期

1~3歯：ラボに到着してから技工物を作製し、1週間以内（日曜・祝日は除く）にクリニックへ到着します
4歯以上：ラボに到着してから技工物を作製し、1週間＋2~3日以内（日曜・祝日は除く）にクリニックへ到着します