薬を飲む時間の目安
薬には適量があり、多く飲めば効果があがるというものではありません。
場合によっては、飲みすぎにより危険な状態に陥ることがあります。
いずれにしても市販薬や処方薬に限らず薬は用量を守ることが大切です。
また、用量を守ることだけでなく、服用する時間にも注意しなければなりません。
食前と書かれている場合は、食事をする30分から1時間前に服用し、食後の場合は、食事後の30分以内が目安となります。
薬の服用で間違いが多いのが食間の場合で、これは食事中に服用するのではなく、食事と食事の間のことで空腹時に服用するという指示になります。
食間の場合は、食後の2時間ぐらいが目安になります。
薬の中には、○時間おきに服用というものがありますが、夜中にも起きて飲む必要があるかないかは、医師の判断によるので確認しておきましょう。 |
子供に薬を服用させるときの注意点
子供は薬に対する感受性が強く、大人並みの量では薬の効き過ぎで副作用の危険があります。
体格が大人並みの子供であっても年齢に合わせた薬の用量を守る必要があります。
薬の用量の指示で小児は15歳以下、幼児は6歳以下、乳児は1歳以下、新生児は生後4週間以下を示しています。 |
子供が薬を吐き出す場合
嫌がる子供に無理やり薬を服用させると気管に薬が入ってしまい、呼吸困難に陥る場合があり、特に6歳以下の乳幼児に薬を服用させる場合は注意が必要です。
薬を吐き出してしまった場合は、多少でも飲んでいるようなら、それ以上無理に薬を服用させるのは避けて、しばらく様子を見るようにします。 |
薬の服用を忘れてしまった場合
薬の服用を忘れたからといって、次回に2回分服用することは危険です。
たまに忘れた程度であれば、1回分くらいは問題ありません。
ただし、飲み忘れに注意をしなければいけない薬もあり、その薬を処方された場合は、あらかじめ飲み忘れた場合の対処方法を医師に確認しておきます。
薬の服用し忘れ防止のためにチェック表などをつけることもよい方法のひとつです。 |
病院の掛け持ち受診時の注意点
複数の病院にかかるときに大切なのは、別な病院で処方された薬を医師に告げて、薬の重複や併用による弊害を避けることです。
複数の薬を服用する場合は、市販薬の服用も含めて、医師の指示に従うようにします。 |
二重投薬の危険
複数の病院で処方された同じような作用をする薬を同時に服用した場合、効き過ぎによる副作用が心配されます。
例えば、鎮痛剤で胃潰瘍になったり、血圧降下剤で低血圧状態になるなどです。
また、薬の成分の組合せによっては、薬の効果が薄くなったり、中毒症状を起こすものまで多様です。
抗がん剤との併用で死者が出てしまったソリブジンのようなケースもあるので、病院や薬局の処方薬・市販薬など複数を服用しないといけない場合は、医師または、薬剤師の指示に従います。 |
薬を服用するときの注意点
水や白湯以外の飲み物だと含まれる成分が、薬の吸収速度や血中濃度を変えてしまい、薬の効果が弱くなったり、思わぬ副作用を招く場合があります。
体によさそうな牛乳やジュースでも相性の悪い薬も存在しています。
また、薬とアルコールはどちらも肝臓で代謝されるために、同時に飲むと薬の成分の血中濃度があがり、効き過ぎる危険があります。
特に睡眠薬や血糖降下剤は要注意です。
睡眠薬は、意識がもうろうとしたり、血糖降下剤では、血糖値のコントロールができなくなります。
なお、ドリンク剤にはアルコール入りが多いので、同時服用には注意が必要です。 |
相性が悪い薬と飲み物
市販の便秘薬と牛乳
腸で解けるべき便秘薬が胃で溶けてしまい、胃を刺激して吐き気などの副作用が起きる |
アスピリンとコーラ、ビール
薬の吸収速度や吸収量が減り、解熱鎮痛作用が低下する |
市販のかぜ薬とコーヒー、ドリンク剤
カフェインの過剰摂取によりイライラや頭痛が起きる |
高血圧症の薬とグレープフルーツ
血圧降下作用を増強させ、低血圧症状を招く |
キニジンとキャベツ、みかん
不正脈などの薬、キニジンとアルカリ性食品のとりすぎで、吐き気、頭痛、下痢などを起こす |
ジゴキシンとファイバードリンク
食物繊維の多い食品やファイバードリンクは、心臓病の薬、ジコキシンの吸収を阻害する |
|
処方薬の服用指示について
かぜ薬や頭痛薬など症状をとるだけの目的の薬であれば、症状が改善した時点で服用をやめてもかまいません。
しかし、根本的な治療が必要な病気に用いる薬の場合は、症状が改善したからといって、勝手に服用をやめてはいけません。
症状が表面に出なくてなっただけで、病気そのものは治っていないケースがよくあります。
仮に症状の改善があっても医師の指示があるまでは、薬の服用を続けるようにします。 |
鎮痛解熱剤を服用する時の注意点
薬の多くは、食後に服用するものが多くなっています。
これは、胃の中に食べ物が残っている状態で薬を服用すれば、胃を荒らさずに済むことを考慮しているからです。
解熱鎮痛剤などは特に胃を荒らしやすい薬なので、空腹のままで服用するのは避けたほうが無難です。
もし、牛乳も飲めないような状態ならば、薬を服用するよりも早く病院に行き治療を受けたほうがよいです。 |
錠剤やカプセル錠を服用する時の注意点
様々な薬の形は、体の中で最も効果的に働くようにつくられているので、錠剤を砕いたり、カプセルから中身を取り出して服用することはよくありません。
ただし、割るための筋が入った錠剤であれば、割って服用しても問題ありません。 |
妊娠中の薬服用の注意点
胎児の体がつくられる妊娠2ヶ月頃は胎児の器官形成に悪影響を及ぼす心配があります。
また、妊娠5ヶ月以降は、胎児の正常な発育が阻害される危険があるので、薬の服用には注意が必要になります。
ただし、妊娠に気が付かず、薬を服用してしまった時は神経質になり過ぎないようにすることです。
解熱鎮痛剤は妊娠4ヶ月以前の服用ならあまり問題はなく、胃薬などの消化器系の薬やペニシリンなどの抗生物質は、妊娠のどの期でも心配はありません。
注意するべきことは、慢性疾患で長く治療薬を飲んでいる場合とビタミンA製剤を服用しているときです。 |
薬を上手に服用する方法
苦い薬や粉薬をうまく飲めない人は、オブラートに包んで服用する方法もあります。
しかし、健胃剤のように舌で感じた苦味が胃を刺激して、胃液の分泌を促す薬もあるので、そういった薬はなるべく、そのまま服用します。 |
座薬の使い方
排便の促進や解熱鎮痛剤、痔の治療に用いられる座薬は、薬を溶けやすい油脂に混ぜたものです。
肛門から薬を入れて、直腸から直接吸収させることで薬効を早めたり、胃に負担をかけにといった利点があります。
横になってお腹に力が入らないように注意して、リラックスした状態で肛門から薬を入れます。 |
舌下錠の使い方
ニトログリセリンなどの舌下錠は、舌下の粘膜から早く吸収させて、心臓発作を抑えるものです。
また、のど薬のトローチは、口の中でゆっくり溶かして使うからこそ長時間のどの炎症を抑えることができます。
それぞれの薬に最適な使用方法があるので、それを守らなくては意味がありません。 |
ビタミン剤の上手な使い方
ビタミンは、たんぱく質や脂肪などの栄養素が体でうまく働くように作用するものです。
食品からとるのが原則ですが、不足したときには、ビタミン剤で補うことができます。
ビタミンが有効に働くためには、他の栄養素が必要になるので、食事をとった後にビタミン剤をとると効果的です。
ただし、脂肪に解けて一定期間貯蔵されるビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミン類のとり過ぎは、過敏症を起こす原因になるので注意します。 |
軟膏の使用上の注意
皮膚病には、かぶれや水虫、アトピーなど様々なものがあります。
軟膏にもいくつかタイプがあり、間違えて使用すると逆効果になることがあります。
特に抗ヒスタミン剤やステロイド剤(副腎皮質ホルモン)の使用には要注意です。
薬局で購入するときは、症状を伝えて、薬を選んでもらうようにします。
また、残っていた薬や他の人が効果があったからといって、他人の薬を安易に使用しないようにします。 |
薬の保管方法
薬は、湿気や温度、日光などで変質する恐れがあるので、窓際など日が当たって暑くなるような場所での保管は厳禁です。
しっかりしたふたの付いた缶に保管するとよいでしょう。
冷たいところに置く薬は、冷蔵庫の中に入れるようにしますが、子供が誤飲しないように食品との区別をはっきりさせておく必要があります。
市販薬は、注意書きなどを示している添付書類や箱を捨てずに、必ず一緒に保管します。
また、病院の処方薬は処方された日数、市販薬なら表示されている有効期限を越えたものは、捨ててしまいましょう。 |
|
 |
|